フェンネル動物病院は”耳”の専門医療に力を入れ、在籍している専門医師による診療を受けることができます。気になったお客様はお気軽にご相談ください。

耳の専門診療

Check!

皆さんご存知かと思いますが、動物の耳は人間と違いまっすぐではありません。耳の中が入り組んでいて、奥の鼓膜が非常に見えにくい状態になっています。普段の耳のケアや、見た目だけでは分かりにくい所も多いですが、以下のような症状がある場合は何らかの耳の病気かもしれません。

こんな症状

  • 耳を何度もひっかく
  • 耳が臭う
  • 耳だれがある
  • 耳を強く振るなどして気にしている
  • 耳が聴こえないような振る舞いがある
  • 目が揺れて見える
  • 歩き方がおかしくなる・平衡感覚麻痺
白内障イメージ図

また犬や猫の耳の病気といえば、外耳炎が非常に多く一般的です。外耳炎・中耳炎・内耳炎について詳しい専門医師の存在が獣医師業界では今必要とされています。当医院でも耳道の入り口が膿で溢れているペットが診察に来る事が多いです。再発する難治性耳炎の多くは中耳炎や内耳炎も引き起こすので、中耳炎を早期に診断できれば、鼓膜修復も可能になり外耳炎の段階で治せれば内耳炎も防ぐ事ができます。外耳炎は鼓膜の病気なので、鼓膜を治療すれば治すことができます。

検査方法・検査器具など

オトスコープ検査

外耳炎を調べる検査としてビデオオトスコープ検査があります。犬や猫が外耳炎になりやすく、また慢性化しやすい要因のひとつとして耳道がまっすぐの人間と違い、複雑に入り組んだ構造をしている事があげられます。ビデオオトスコープ検査では、今まで使われていた耳鏡では検査が非常に難しかった耳の奥や耳道、鼓膜まで見ることができます。また外耳炎検査以外にも様々な検査・治療を行うことができます。

血液検査

全身性の疾患として、耳の症状が出てくることもあるため、全身の血液検査を行う場合があります。また耳科疾患の原因として基礎疾患の存在があるかどうかも確認します。

細菌培養・薬剤感受性試験

難治性・再発性の膿性眼脂を採取し、培養して感受性試験を行うことによって、どの抗生物質が有効であるかなどを判定します。

代表的な病気

外耳炎

外耳炎は耳の穴に急性、もしくは慢性の炎症が起こっている疾患です。炎症は耳の穴の入り口から鼓膜まで及ぶこともあり、放っておくと中耳炎・内耳炎に発展する場合もあります。

外耳炎は慢性化しやすい病気です。内科診療だけでは関知しないケースも多いです。当院では外科手術を施すことで良くなった症例もたくさんあります。長年内科治療を行ったけれどよくならないという飼い主様が、セカンドオピニオンとして当院にご相談に来る例も多いです。内科・外科問わずご相談頂ければと思います。

内耳炎

外耳炎と同様に耳の炎症です。耳内に発生して、音の検知能力や重力の向き、加速度に影響を与えます。回転覚に影響を与えてめまいなどを生じる事もあります。

耳のケアについて

Point!

普段からペットちゃんの耳の変化に気付いて上げることが大切です。耳洗浄などもいいですが、綿棒でのケアは刺激が強くかえって耳の炎症を悪化させてしまう事もあるのでお勧めできません。耳の洗浄液で定期的な洗浄をお勧め致します。また気になることがあればすぐに専門医師にご相談ください。

家で行える簡単な聴覚検査

アメリカ動物虐待防止協会で紹介されている、自宅で行える簡単な聴覚検査として「後ろから静かに接近し、大きな拍手をして犬の反応をテストする」という検査方法があります。これを行って反応がないようであれば、耳が聞こえていない可能性が大きいです。また、音の聞こえる方向に振り向かない場合も、左右どちらかの耳が聞こえなくなっている可能性があります。そういった場合はすぐにフェンネル動物病院へお問い合わせください。